最近はグルテンフリーをされている人が多いようですね。
簡単にご説明しますと、麦類を食べないことで、それらに含まれるグルテンというタンパク質をとらない健康法です。
このグルテン、体質によっては小腸に炎症を起こして吸収障害の原因となってしまいます。
今やアンチエイジングや健康の重要なキーワードになっている「腸活」に悪い影響を及ぼしかねません。
第二の頭脳とも言われ、免疫系をつかさどる腸は何としても大切にしたいものです。
グルテンに弱い体質の人は「グルテン不耐症」、「グルテン過敏症」などと呼ばれます。
腸の炎症のほか、肌荒れやアトピー、慢性的な疲労感、下痢や便秘、ぜんそくなどが起こってしまいます。
体内の炎症を抑えることはアンチエイジングや長生きするための大原則です。
グルテンに弱い体質の人はやはりグルテンを控えるほうがいいでしょう。
普通の体質のひとが安易にグルテンフリーを行うことはどうなのでしょう?
有史以来ヒトと密接な関係がある麦を食べることをそう簡単に止めてしまってもいいものでしょうか?
麦は腸内環境を整える食物繊維を豊富に含み、鉄分やカルシウムなど有用な成分も豊富です。
まずは数週間麦抜きの食生活をしてみて、明らかに健康状態が改善されれば、グルテンフリーを取り入れてみても良いでしょう。
ただ、炭水化物を止めてしまう健康法など、人類が長い間普通に食べていたものを突如止めてしまうのは、いささか危険に思えます。
もしたまにパンが食べたくなったら、食物繊維の豊富なライ麦や全粒粉入りのパンがオススメです。
パンも植物油脂などの有害な添加物がいろいろと問題になっていますので、マーガリン(マーガリン入りバター)やショートニング、イーストフード不使用のパンを選ぶと良いです。
ただし日本人の腸は麦や乳製品を消化するのに適していないという説もあります。
やはり日本人はお米を長く食してきたからなのですね。
主食としてはなるべくお米を食べるのがやはり無難かなと思います。
白米だけでは栄養価が乏しく寿命を縮めてしまいますので、できたら玄米や五穀米などの雑穀米が良いでしょう。
純度が高く精製されている食品ほど身体に悪いというのも大原則ですので、雑穀米やライ麦パンを食べることは理にかなっていますね。